リジュランは、韓国の製薬・バイオ企業PharmaResearch社が開発・製造した製剤で「リジュランヒーラー」
リズネはBialpam社という韓国のコスメティック・ベンチャー企業が開発・製造しています。リジュランの発売から約10年を経て特許権が満了したことを受け、2023年頃にリジュランの後発品(ジェネリック)として発表・発売されたのがリズネ。どちらも韓国MFDS認証+CE取得済みで同レベルの薬事規格です。
最大の違いはPN(ポリヌクレオチド)の純度で、リジュランのPN純度は約70%であるのに対し、リズネは不純物を徹底除去した純度99%のPNを実現しています。リズネでは製剤中の不要なタンパク質や不純物が除去されており、この高純度化により製剤の粘度が低下しています。リジュランは粘性が高くゲル状ですが、リズネはサラサラした液状に近く、この粘度の違いが後述する痛みやダウンタイムの差につながっています。
比較項目 | リジュラン | リズネ | ポイント |
---|---|---|---|
主成分 | サーモン(サケ)由来PN純度70%、20mg/mL=濃度2% | サーモン(マス)由来PN純度99% (濃度は非公開) | リズネは不純物を極限まで除去 |
痛み・ダウンタイム | 粘度が高めで注入時の痛み・膨疹が数日残る傾向 | 高純度+pH 調整で痛み・赤みを大幅軽減 。無痛リジュランとも呼ばれる | ダウンタイムの差が大きい |
適応部位 | 顔全体・首・手背(+目元専用など派生製剤あり) | 顔全体・首・デコルテ・目元・口元など細部まで可(低粘度) | リズネは細かい部位にも注入しやすい |
施術間隔 | 2〜3週おき×3〜4回 | 3〜4週おき×3〜4回 | 維持方法はどちらも同じ |
費用相場 | 1cc3~4万円 | 当院1cc2.2万円 | リズネやや低価格 |
メリット | ・長期実績 ・論文多数 ・派生製剤が豊富 | ・痛みや赤みが軽い ・高純度で安全性向上 ・コスト抑制 | 目的や予算に合わせて選択 |
課題 | 施術時の痛みとダウンタイム | 発売から日が浅く長期データが少なめ | ₋ |

施術前に必ず確認するポイント
- 魚・魚卵アレルギーの有無(両薬剤ともサーモン由来)
- 麻酔・針代・アフターケアが料金に含まれているか